子どもの付き添い入院について。看護師目線で思うこと

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先日Twitterで、ままゴンさんのブログ記事を知りました。

子どもの入院は原則「24時間付き添い」が必要。これは想像以上に大変で、ママの負担も大きい!そんなママたちを助けたい!!小児病棟には保育士が絶対的に不足しています。もっと保育士の配置を!!

(リンク直しました。申し訳ありません><) 

そこに、書かれていたのは、24時間付き添い入院に疲弊するママの声

そして、そんなママを助けてくれる「病棟保育士」の存在を広めたいという想いでした。

わたしも看護師ですが、恥ずかしながら、「病棟保育士」という存在がいることを知りませんでした。

なるほどな~。小児科病棟に保育士さんがいたら助かるよな~。

でも、保育士さんがたくさん常駐していれば、ママたちの負担は軽減されるのかな??

ママが工夫できること、看護師にできることはないのか??

賛成したい気持ちと、もやもやとした疑問が残ったので、看護師目線で記事にさせていただきました。

1人の看護師の個人的な意見として、読んでいただけるとうれしいです。

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病棟保育士の役割

まず、病棟保育士の役割について調べてみました。

参考にさせていただいたサイトです。

入院中の子どもに寄り添う「保育」のお仕事があります。医療のプロたちと連携して、親子の楽しい時間をつくっていきます。「病棟保育士」のお仕事を徹底解説!
病棟保育士、医療保育士をご存じでしょうか。「保育士」と一概に言っても、その職場は保育園ばかりとは限りません。病棟保育士、医療保育士はその名の通り、病院内で勤務する保育士さんです。今回はまだまだ数が少な

入院中の子どもたちに、遊びやコミュニケーションの機会などを提供し、身心のケアを行ってくれる存在とのこと。

保育士として、子どもの発達や心身の状態を把握したうえで関わってくれるところがポイントのようですね。

24時間付き添いの理由。

なぜ多くの病院で、家族が24時間付き添うことをお願いしているのか。

それは、「看護師の人数が足りないから」だけではありません。

子どものためにママの存在が必要であることを知ってほしい

病児の精神的・身体的安定を優先するため。

最大の理由はこれですよね。

小児の入院理由の多くは、「呼吸機能の悪化」。

よく、「喘息がひどくなって…」とか、「肺炎になって入院したの」とか聞きますよね。

呼吸は、泣くことで荒くなり、ますます状態が悪化します。

早く治してあげようと思ったら、子どもの安静が一番!

子どもにとって、ママが一番の精神安定剤です。

急変・事故が起こりやすいため

子どもは、まだ使用したことのある薬が少ないです。

初めての抗生剤を投与する場合、副作用が起こるかもしれません

点滴漏れも、小児の場合、あっという間に広がります。大人なら「痛い」と訴えられますが、子どもの場合、上手く伝えられなかったり、痛みを感じるようになった時には、すでにバンバンに腫れ上がっていることもあります。

また、じっとしていることが苦手で、いろんな付属物(点滴、モニターなど)がついたまま動き回る子、邪魔だと感じて取っちゃう子もいます。

その結果、こけたり、点滴や管を抜いちゃったりしたら、出血に繋がります。

大人よりも注意深く見ていなければなりません。

防犯上のシステムが整ってないため

一昔前の「ええよええよ~私がこの子みとるから~」って言ってる時代なら、小一時間ナースステーションで子どもを預かることもあったと思うんです。

でも、こんな物騒な時代。

「○○ちゃん。看護師さんちょっと他の患者さんに呼ばれたから行ってくるね。ここで1人でお絵かきして待っててね」

なんてできません。

預かったからには、責任が付きまといます。

そういった社会背景も、24時間付き添いを強くお願いする理由ではないかと考えます。

感染予防

小児といえば、感染予防が重要です。

感染は、人を介して広がっていきます。

病院でも、感染症の子どもは、個室にしたり、同じ感染症の子どもを同じ部屋で看護するなどしています。

大きい小児病院なら、感染症がなく動ける子どもたちを1か所にまとめて遊んだりできます。

でも、総合病院の一部に併設されているような、小さな規模の小児病棟では、難しいですよね。

隔離しての治療になると、どうしても1対1の対応が必要…。

付き添いをお願いせざるを得ません。

ママの負担軽減。私の提案と看護師として思うこと

入院した場合を前もって想定しておく

急な入院、テンパりますよね。

自分が困りそうなことは、あらかじめ情報収集、必要な備えをしておきましょう。

「かかりつけの病院に病棟保育士はいるのか。」

「シャワーは使えるのか、付き添い食はあるのか。」

「付き添い用のベッドはあるのか。」

入院経験のあるママさんに、ぜひ聞いてみてください。

慣れない土地で、知り合いがいない場合は、保育園の先生や、子育て支援センターの保育士さんに聞いてみるとわかるかもしれません。皆同じ、「地域のママ」です。

我が家でもし、片方の子どもが入院したら…

24時間付き添いなので、おそらく、わたしが入院した子にベッタリ付き添い。

ご飯は、付き添い食を頼まなくても、息子の病院食の残りと、コンビニのおにぎりで充分かな…笑

付き添い用ベッドはないので、子どもベッドでぎゅうぎゅうで寝るんだろうな…

もう一人の子どもは、実家に丸投げ。

夫は休みの日に病院に来てもらって、2時間ほど交代。

その間に風呂!着替え確保!

そんな感じになるかなと思います。

ベビーシッターの依頼。

「少しだけ、家のことをしに帰りたい!」

「入院が長くなってきて、もう限界…」

でも、実家が遠くてたよれそうにない…

看護師さんは忙しそうで、ちょっとだけ預かって!なんて言えない…!!

そんな時は、外部に依頼してみてはどうでしょうか??

大人でも、認知症があり、自分で点滴を抜いたり、ベッドから落ちてしまうような方には、24時間付き添いをお願いすることがあります。

家族さんが付き添えない場合、家政婦さんに依頼している方もいらっしゃいます。

入院生活が長くなってきて、精神的にも身体的にもしんどくなってきたら、ぜひ検討してみてください。

また、「病院はどうせ何も助けてくれないから…」と、ベビーシッターに依頼する前に、一度病棟看護師や病棟師長に相談してみてください。

「本気で困ってる」

ということを伝えれば、なんらか助けてくれたり、アドバイスがもらえるかもしれません。

看護師は、病棟のスケジュールと子どもの病状を把握しているので、

「午後からなら仕事が少し落ち着くので、手が空いた看護師で対応できます」

「今朝の検査で大丈夫だったら、退院できるかもしれないんです」

なんて情報がもらえるかもしれません。

デリバリーの検討。

24時間付き添いが決まりなのに、ご飯は自分で準備しろって、矛盾もいいところですよね。

病院によっては、「付き添い食」を提供しているところもあります。

そういうサービスが一切ない場合、売店、コンビニ利用になります…。

でも毎日コンビニ弁当は嫌!温かいものが食べたい!

ご希望なら、病院に出前を頼んでいいか、聞いてみてはいかがでしょうか?

看護師も利用する時があるので、付き添いのママだって頼んでいいはず!

病棟名を伝えれば、談話室かナースステーションまで持ってきてもらえると思いますよ。

看護師としてできる1番のことは、「ママの気持ちに寄り添う」

結局一番大切なのは、ここだと思います。

担当看護師が検温回った時に、子どものことだけでなく

「お母さんも夜休めました??」

「上のお子さんはどなたがみているんですか??」

なんて声をかけていたら、また違ったのではないでしょうか??

子どもにとって、ママは唯一無二の存在です。

ママがげっそり疲れていたら、心が病んでいたら、子どもに絶対伝わります。

ママの気持ちを誰かに吐き出せたら…それは、病棟保育士でなくても、看護師でもできること。

何気ない会話から、「お風呂に入れんくてしんどいわぁ~」

と聞いたら、病棟内で使用できるシャワー室を手配できたかもしれない。

温タオルを準備して、身体を拭いてもらえたかもしれない。

看護師にも、ママの負担軽減のために、何かできることってあるはずです!

こういった精神的なケアこそ、看護師の本質が問われます。

担当看護師は、業務に追われていたり、経験や立場に差が生じます。

担当看護師に言いにくいなと感じた時は、ナースステーションで看護師長に声をかけてみてください。

不満は行動で示していこう!声をあげていこう!

この記事でわたしが伝えたかったのは、「ママ自身にもできることがある」ということ。

辛い状況を憂うだけじゃなくて、ママがどれだけ大きな役割をもっているのか、自分で負担を軽くする方法はないのか、自分で考えてみてください。

そして、実際に体感して見えてきたこと、感じたことは、ぜひ病院に伝えてください。

担当の看護師に言いにくかったら、病棟の師長に。

師長に言いにくかったら、院内に設置されている医療相談窓口に。

それも言いにくかったら、意見箱に。

行動に移すことが一番です。

病院も慈善団体じゃありません。

経営で成り立っています。

少子高齢社会になって、国や病院が力を注いでいるのは、圧倒的に高齢者への対応です。

入院している方も、大半が高齢者。当然です。

小児科って、力を入れることで儲かる分野ではないんですよね。

だから、目を向けてもらおうと思ったら、ママたち自身が声をあげるしかない!!

たくさんの声が集まったら、病院も動き出します。

病棟保育士の導入を検討していくかもしれない。

小児病棟をリニューアルする際、付き添いベッドの設置を検討するかもしれない。

あなたの行動が、10年後20年後の病院のかたちを変えていきます。

今、ママが置かれている立場。

本当に過酷です。

核家族化がすすみ、だれにも頼れないママがたくさんいます。

ぜひ、声をあげてください。

わたしもママとして、看護師として、ブロガーとして、自分にできることをどんどん行動に移していきたい!

ままゴンさんの記事を読んで、何事も行動に起こすことが大切だなと思い、リツイート、記事づくりに至りました。行動するきっかけをいただき、ありがとうございます。

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